■2011.01

日めくり 2011年01月(平成23年)         


2011.01.01 初詣

ビデオ屋の新店オープン準備をしている・・・。
一体なんちゅう初夢だ。潜在意識というものを顕在化させて眺めてみたいものだ。
きっと盆暮れ正月もへったくれもなく働いていた頃へのコンプレックスがあるのだろう。
そんな初夢だったからというわけではないが、川崎大師へ初詣に行く。
人、人、人で揉みくちゃにされながら一年の息災を祈願。
これだけの参拝客に願をかけられる弘法大師様も大変だろうなと思いつつ、
「自分の好きなすべてに人が平穏な一年を過ごせるように」と欲張り、手を合わせる。


2011.01.02 スター

朝起きてテレビをつけると画面は「華の2区」。集団は権太坂に差し掛かっていた。
結局、往路5区の箱根の山登りまで見てしまう。
何故なら5区には「山の神」東洋大の柏原竜二がいるからだ。
スターはいつも人を惹きつける。だからどんなジャンルにもスターは必要。
3位でタスキを受け取った柏原は明治をかわし、先頭の早稲田を追う。
柏原自身は注目されることにストレスを感じ、精神的に追い込まれていたのだという。
しかし走り始めてしまえば、スターは自分がスターであることからは逃れられない。
遂に早稲田を捕らえ、あっという間に引き離していく場面のなんと鮮やかだったことか。


2011.01.03 我が姿

免許証の写真うつりなどすっかり気にしなくなってしまったが、
それでもカメラを前にすると表情は構える。鏡に顔をうつすときもしかり。
およそ女であれ男であれ、素の表情のまま鏡と対する人は見たことがない気がする。
だから、ふと無防備にショーウィンドウに姿がうつったりすると、
どこのデブだこいつは?と我ながらあきれ返ってしまうのだ。
何故こんなことを書いているかというと、
今日、信号待ちでボケ~と立っていたら、通過する車のサイドガラスに自分が反射した。
これがもうガッカリするくらいオヤジの風体で、「うわっ、老けたな~」と。
齢をとるということは、白髪や肉が弛むことより、精神年齢が無限に開くということか。


2011.01.04 休み最終日

ユニクロでチノパン2本買う。
さすがに年末のくたびれたズボンで新年の仕事始めはしのびない。
ここ数年、着るものの殆どをユニクロで済ませている。
結局、外回りがなくなり内勤オンリーで平均年齢が高い職場だとそうなるのか。
本当はある程度まで齢を重ねたらオシャレにならなければいけないのだとは思う。
チノパンの裾上げが出来るまでの時間、床屋で散髪。
これも美容院でカットしていた頃は、二度と床屋など行かないものだと思っていた。
美容院など最後に行ってから何年経つのだろう。
そんなこんなで年末年始休は終了。
とくに何処かに出掛けたわけではないが、終ってみれば8日も休んでいたことに驚く。


2011.01.05 CASHMERE 100%PURE

オシャレの話を出したばかりでなんだが、帰宅途中に通り沿いの洋服屋に立ち寄る。
店主と掛け合ってカシミアのジャケットを8千円値切ることに成功。
「参っちゃうなぁ~」と頭を抱えていたが、おそらく演技に違いない。
どう考えても「合わない商売はしない」との面魂が見え隠れする。
でも気分は悪くない。色も好みの茶系で、まあまあの買い物だったとは思う。
何よりもこういう買い物はユニクロでは味わえない。
着てみたらちょっとチクチクするのが気になるが・・・。


2011.01.06 防音工事キャンセル

基地周辺地域の防音対策の件はキャンセルの方向で話しがまとまりそうだ。
内外壁から天井まで剥がすという大規模工事となると、生活権の安定を奪いかねない。
そもそも、ちょっと耳を塞げばいいことに400万もの税金を使うことが馬鹿馬鹿しいし、
窓口が工務店なのか、設計技師なのか、(財)防衛施設周辺整備協会なのかも不明。
その矢先「返事が戴けないため、他の居住者様の工事日程が立たない」旨の文章が届く。
こういうとき、住民同士の繋がりがまったくないのは痛いような気がしたが、
まったく間に入ろうとしない管理人にも不信感が募ったりと、本当にロクなことがない。
今思えば、こんな話はとっとと去年中に終らせておけばよかったのだ。


2011.01.07 嚏

嚏は「くしゃみ」と読む。
今日一日だけで何百回もやったのではないか。
去年も仕事始めの週末に風邪を引いた、
人間に進歩がないと同じことを繰り返すものなのか。
洟が嫌というほど垂れる。
洟はご存知「はな」と読む。


2011.01.08 初詣2

熱も上がらなかったので、湯船でたっぷり身体を温め、葛根湯を飲んで早めに寝た。
昨日のくしゃみ百連発で身体の節々に痛みが残るが、鼻水は止まっている。
実家から初詣に行くので寒川神社まで運転を頼まれ、それならばと行くことにした。
続けての参詣はどうかとも思ったが、元日は仏様で今日は神様だから良しとする。
それよりも職場の上司に毎年、自宅の茨城から寒川さんへお参りをしている方がいて、
その奥さんが病院に担ぎ込まれ、検査の結果、胃がんの疑いがあるという。
僭越ながら替わりに参拝しようと思った。
たまに飲んで帰りが遅くなると、よく奥さん宛てに言い訳の電話をさせられた。
そのつど「いつも主人が迷惑かけます」とご丁寧な対応をしてくれる。
・・・どうか手術がうまくいきますように。


2011.01.09 蜜柑

父は昭和2年生まれ、母は昭和6年生まれ。
勝手気ままなひとり息子は孫を抱かせることもなく、
とっとと白髪を増やし、老眼になり、ついに入れ歯となって五十路を迎える。
絵に描いたようなバカ息子は、ろくに顔も見せず、帰ってくると大飯を食らい出て行く。
もち米を炊いて赤飯にしたのを包み、郷里の親戚から届いた鮭の塩引きを持たせる。
鮭の皮は食わないと我がままをいうので、わざわざ身だけを剥がしてタッパに入れる。
みかんも持っていくかというと、荷物が重くなるからいらない、とそっけなく答える。
アパートに戻った息子は荷物をほどき、みかんが入っているのを見て苦笑い。
殊勝にも来年も三人揃って初詣に行けることを願いながら、みかんの皮をむく。


2011.01.10 成人の日

20年前の映画 『ターミネーター2』『ホームアローン』『プリティ・ウーマン』
20年前のヒット曲 『ラブストーリーは突然に』『愛は勝つ』『それが大事』
20年前の歴史的事件、ソビエト連邦崩壊。
20年前などついこの間のような気がする。
バブルの末期。あれから20年、まだまだトンネルは出口が見えない。
それでも変わったものは変わったし、変わらないものは変わらない。
今夜、後楽園ホールでは藤波と長州が闘っていたらしい。


2011.01.11 思い出し怒り

今朝のニュースでは全国各地の成人式の様子を紹介していた。
青森では吹雪の中で振り袖姿の女の子が雪に足を滑らせ、
沖縄では紋付袴姿の酔っ払った兄ちゃんが路上で大暴れ。
ところが私の場合、成人式への出席は断念するしかなかった。
大学一年のとき、翌日から後期試験が始まり、必須単位の修得に必死こいていたのだ。
こんな大学に浪人して入ってくるバカ一回生は自業自得だとばかりの日程だった。
何かそんなくだらないことを突然思い出して無性に腹が立ってくる。
そういえば思い出し笑いのネタの何倍も思い出し怒りを抱えて生きている。
思い出し笑いをいっぱい持っている人は、それだけで人生幸せだ。


2011.01.12 IC革命?

正月呆けでもなんでもないが、部屋に財布を置いてきたことを駅の改札口で気づく。
財布には定期もキャッシュカードもクレジットカードも入っている。
こりゃ遅刻も仕方なしと取りに戻るかと思ったが、寒いし面倒くさい。
電車賃自腹はシャクだがケータイ電話にSuica機能があるので、改札を通る。
それにしても、職場仲間からお金を寸借しなくても普通に一日が過ごせるものだ。
自販機でお茶も買える。コンビニで弁当も買える。Suica対応のスーパーも増えた。
残高が少なくなれば、ネットバンクからチャージ。
履歴も残るので家計簿代わりにもなる。
こりゃ凄いなと思いつつ、たかが携帯電話にそこまで依存していいものかどうか。
帰宅後、すぐさま財布をカバンにしまった。


2011.01.13 ふたたび中島みゆきNIGHT

昨秋に続き、東京国際フォーラム『中島みゆきTOUR2010』の東京千秋楽に行く。
今夜は二階席から双眼鏡で彼女の仕草、表情をひたすら追いながら声を聴く。
スポットライトを浴びて凛とした立ち姿。全身の思いを込めて歌を演じる圧倒感。
ファンの戯言と笑われようが、四十路の終わりのひとり上手だといわれようが、
中島みゆきは凄いのだ。ひたすら凄い。


2011.01.14 私、つぶやきは苦手です

自分のブログを開いてみて「何だ?」となった。
記事の下にいつのまにか【ツイートする?】と【いいね!】というボタンが。
要するにTwitterとFacebookというSNSへの登録のボタンのようだ。
ちょっと待て、これでは私から「つぶやきませんか」と誘っているみたいではないか。
私はつぶやくつもりもなければ、SNSのコミュニケーションを持ちたいとは思わない。
有料のブログにこんなボタンをつけられるのが迷惑千万。
私、つぶやきは苦手です。


2011.01.15 厳冬

年齢についてあれこれ思うことの多かったこの数日間、
この冬に就活を始めなければならない、ひとつ年上のオジサンの姿を想像し、
どうにも気分が重くなり、飲んでる酒が苦味をおびてくる。
「お前が消えて喜ぶ者に、お前のオールを任せるな」
羽根むしられたならば走るしかないんじゃ。頑張ろう!


2011.01.16 ソーシャル・ネットワーク

一昨日、文句を垂れたSNSのFacebookが全世界5億人の会員を擁するサイトだと知った。
創始者のマーク・ザッカーバーグは現在26歳。
何でも「世界最年少の億万長者」だという。
Facebookでコミュニケートしている5億人を「国民」に見立てれば、
人口だけで中国、インドに次ぐ大国だ。
今の世の中、儲けようと思ったら頑張って商売をするのではなく、
商売になるシステムを作ってしまった者の勝ちなのだろう。
お利口さんは上手に浅くとも広いところから金を産み出していく。
こちら隙間を狙うことばかり考えていたので、結局、小金すら貯められなかった。


2011.01.17 しょーもない話を

金曜日のこと。地下鉄の時刻表を気にしながら残業していたとき、
帰り際に、ちょいと生理現象を催してトイレに駆け込んで用を足した。
発車時間に間に合うように慌てて飛び出したのがいけなかった。
なんと、トイレを流さずに帰ってしまったらしい。
今日、出勤した途端、鉄板で犯人はお前だろと名指しされる。
被害に遭われた方には誠に申し訳なく思う。
とんだ40代の置き土産だったということで。


2011.01.18 映画賞

芥川賞と直木賞が発表されたばかりだが、映画賞も続々と確定しているようだ。
王道の「キネマ旬報ベストテン」は私の観賞数に関わらず注目してしまうのは習慣か。
①悪人②告白③ヘヴンズ ストーリー④十三人の刺客⑤川の底からこんにちは⑥キャタピラー⑦必死剣 鳥刺し⑧ヒーローショー⑨海炭市叙景⑩ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う
「武士の家計簿」は惜しくも次点だった。
私が最も親しんで信頼を置くヨコハマ映画祭ベストテンは、①十三人の刺客②告白③悪人④川の底からこんにちは⑤今度は愛妻家⑥必死剣 鳥刺し⑦孤高のメス⑧ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う⑨パーマネント野ばら⑩時をかける少女
ありゃ情けない、「告白」を観たのみか…。


2011.01.19 潮目

携帯メールにかつての上司の訃報が届く。
上司というより師匠であったし、人生を迷わせた憎き敵でもあった。
60代そこそこでの永眠は決して長生きとはいえないが、太く生きたのだと思う。
あれだけ多くの人間を食い物にしてきたのだから、本当はもっと生きてもよかった。
絶対に彼より一日でも長く生きてやろう。
お疲れさまです、お世話になりました。あなたのことは忘れません。


2011.01.20 代行

上司が奥さんの手術の立会いで欠勤ということで、事務の代行役を仰せつかった。
今まで「代行」と名のつくことは何度かやらされてきたが、こなせた自覚は一度もない。
派遣とか呼ばれる人たちで、すぐさま即戦力で働ける人はマジで尊敬する。
基本もへったくれもなく、我流でやってきたツケがたまに顔を出すから困る。


2011.01.21 サッカーアジア杯

サッカーの中継はW杯か五輪しかまともに観ないド素人ではあるが、
後半、つまらない2点目を与えてしまったとは思った。
しかし、完全アウェー、退場で一人少ないという状況で二度追いついて、引っくり返す。
切羽つまりながらも、終了ホイッスル寸前にはド素人から俄か愛国者になった。
香川真司の名は南アフリカ以後に知った。普通のあんちゃんぽいのが新鮮でいい。


2011.01.22 集中力悪化

とことん追い詰められたときの集中力にはある程度自信はあるのだが、
逆に日常生活のちょっとした時間を集中するという能力は著しく欠けている。
とにかく集中できない。もともと勉強が出来る人間との差は集中力の違いなのだ。
それが年々悪化の一途を辿っている。
たかが映画のレヴューに丸一日を費やしてしまう。要は集中できていないのだ。
集中力が散漫になりがちであるのに妄想力は人一倍なのだから始末が悪い。
自分でも嫌になるこの集中力の欠如は何とかならないものだろうか。
もちろん、とことん追い詰められるのはもっと嫌だけど。


2011.01.24 通夜

ガンと診断されてから、手術を拒み、治療も受けず、気合で直すと言い放って7年目。
人伝てに聞くと、電気風呂でビリっときたのがマズかったと繰り返していたらしい。
きっと最後まで人を振り回していたのだろう。
豪快だった故人に相応しく、しめやかな中にも賑やかに葬儀が行われた。
通夜振る舞いの席では故人の思い出話にあちこちから笑いも起こる。
初めて会ったときは20代。最初は営業先のお得意様としての出会いだった。
その時に撮った記念写真での笑顔が祭壇の遺影の笑顔とシンクロする。
随分とエライ目にも遭わせてくれたが、焼香の順番が来た瞬間にわだかまりは消えた。
決して真似の出来ない人生の最盛期を共にしたことで色々な意味で勉強させてもらった。
帰りに電車を降りて、改札を抜けたら何故だか久々の雨だった。


2011.01.25 日韓戦

サッカーのアジア杯という大会自体への興味は薄い。しかし日韓戦は別モノ。
予想された通りのタフな試合は、延長からPK戦となって日本が薄氷の勝利。
最後は足が止まり、正直、韓国がフィジカルもメンタルも上回っていたように思う。
ジャンルは違うが韓国を相手にすると妙に燃えてくることを自覚したのは中学生の時。
輪島功一対柳斉斗のプロボクシング世界戦だった。
あの試合の前まで韓国という国自体を考えたこともなかった。


2011.01.26 眠かった

普通の家庭用エアコンが一台。我々の仕事部屋は午前中が異常に寒い。
そして昼飯を食べて、ようやく暖房が部屋の隅まで届く頃が一番やばい。
一気に睡魔がやってくる。またそういうことになりがちな職種でもある。
そこで頑張って闘うというより、そうならないような自己管理が肝要なのだが、
さすがに今日は眠かった。ほぼ全員が眠そうだった。
もう少しゴール前でのディフェンスの精度を上げてくれれば文句はないのだが。


2011.01.27 LAST PICTURE SHOW

仕事帰りに恵比寿ガーデンシネマにウディ・アレンの新作を観に行く。
仕事でガーデンプレイスには必ず月に一度出掛けていたのだが、
このミニシアターの草分け的な劇場に行く機会はなかった。
それがとうとう今週一杯で閉館するのだという。
最後の最後にちょっと噛みしたようで気恥ずかしくもあるが、
やはり小屋の名前で客を呼べていた劇場がまたひとつ消えるのは寂しい。
映画は久々にニューヨークのウディ節が堪能できて楽しかった。


2011.01.28 頭痛=肩こり?五十肩?

例によって頭の後ろの方に鈍痛。どうも慢性化しつつあるようだ。
病院に行く気になると、修理を頼むと途端に動く家電のように頭痛が治まる。
肩こりも酷い。ちょっと押されただけで「ひっ」と声を出してしまう。
もしかすると頭痛は肩こりが原因かもしれないが、その肩こりは五十肩ではないか。
腕を垂直に伸ばすと左肩に痛みが走るが、本当に酷いときは腕が上がらなくなるという。
もしかしたら度が合っていない眼鏡が頭痛の原因ではないかという話もある。
老眼が悪化の一途を辿り、眼鏡も遠近両用の境目のないものを薦められる。
どちらにしても病院ではっきりさせなければならない。歳はとりたくねぇもんだ。


2011.01.29 おお、ニッポン勝った

ディフェンスラインを固めるオーストラリアに、
日本はセンターライン付近でパス回しを繰り返すという重い展開。
攻撃のときはいいのだが、守備に回ると高さと体力のある相手は怖い。
川島の再三のファインセーブに助けられた決勝戦といえるのではないか。
いやいやサッカーなんて何も知らんので、これ以上書くとボロが出るか。


2011.01.30 寝て曜日

かなりゆっくりと目が醒めて、昼飯の後にまた寝た。
いやはや一日の早ぇーこと。
まるで長時間のフライトで海外から戻ってきた感じに似ている(?)。
昼寝はテレビを観ながら肘枕で気づかぬ間に寝たのではなく、しっかり布団で寝た。
布団を首まで掛けたときに、おそらく30秒後には眠るとわかって寝る気持ちよさ。
こりゃたまらんなぁ~と思いつつ、休みの日に寝ているばかりというのも・・・


2011.01.31 何というか・・・

昨日は昼寝したおかけで、一日のうち、最も目の冴えていた時間帯が深夜に来た。
結局、そのまま朝を迎えて出勤。
「今、寝たら、夜眠られなくなるよ」と小言をいわれた頃からまるで進歩なし。
五十路直前の数日間は人生の大ヤマを迎えるようでそれなりの感慨の中にいたが、
二週間も過ぎてしまえば、こんなもの。
まだ親の小言の範囲で生きている。

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