■2013.10

日めくり 2013年10月(平成25年)         



2013.10.01 さぁ、やつらが帰ってくるぞ

いつまでも「あまロス症候群」なんていってられねぇ。
あの「テレビ放送開始以来の未曾有のドラマ!」
「テレビドラマ60年の蓄積で遂に到達した奇跡!」
あれがNHKのBSプレミアム、午前7時15分から再放送される。
もちろんDVD-BOXは買っている。しかし朝ドラは朝一本づつ観るのが基本だ。
伏線の月曜日。笑いの火曜日。仕込みの水曜日。シリアスな木曜日。泣きの金曜日。
そして号泣の土曜日。果ては渇望の日曜日。。。。
観ろ!録れ!そして底抜けに笑え!底抜けに泣け!焼きサバ食え(爆)
あのドラマをともに愛し、大阪中をロケ地めぐりした友よ。
さぁ『ちりとてちん』が帰ってくるぞ。


2013.10.02 ジェンマ死す

映画『ジャンゴ・繋がれざる者』でJ・アイアンズが拳銃の技を習得する場面。
バックに『怒りの荒野』のテーマを使ったタランティーノのセンスに笑いながら、
何十年かぶりにジュリア―ノ・ジェンマを頭の中に浮かべていた。
そんな具合に彼の事故死を悼むほど、彼の存在を身近に感じていたわけではなく、
むしろ訃報に添えられた近影を見た衝撃の方がとてつもなく大きかった。
ジュリアーノ・ジェンマなんて、とっくに忘れられたスターなのだろうが、
中学生のとき、我々はリンゴやアリゾナ・コルトのカッコ良さに夢中になった。
いやその時点ですでにイタリアのプリンスは落ち目になっていたが、
あの時期にマカロニウエスタンが大量にテレビ放映され、それが我々を直撃した。
野沢那智の吹替えで観た一連のジュリアーノ・ジェンマ主演映画の数々。
『荒野の1ドル銀貨』『星空の用心棒』『荒野の大活劇』『さいはての用心棒』・・・・
リコーダーで主題曲を片っ端から吹きまくった。今でも吹けるのだろうか。
どちらにしても少年時代の一時期を彩ってくれて感謝だ。合掌。


2013.10.03 怒鳴る

母親と電話でやり合った。
庭石を足の親指の上に落として怪我をしたという。
他にも包丁で指を切るなど日常茶飯事で、いつも包帯を巻いている。
最近は親から小言をいわれるより、怪我の報告の方が頭に来る。
それでも三越に買い物に出掛けると聞かない。
付き添わないのなら一人で行くと言い張る。殆ど駄々っ子だ。
さすがに電話口で怒鳴ってしまった。
年寄りには病気もさることながら怪我をされるのが一番怖い。


2013.10.04 送別会

幕引きはどこかもの寂しいものだった。
職場からひとり故郷に帰る。
警察OBにして元全共闘。日大闘争の真っ只中にいた。
ガチガチの役人と少しズレたところの考え方が面白かった。
恨むべきは脳梗塞で倒れてしまったこと。
病気は彼から積極性と柔軟性を奪っていったように思う。
残念な思いを込めながら第三の人生に幸あれと別れの握手を求めた。


2013.10.05 ひ~やん引退セレモニー

まず第一義的にひ~やん引退セレモニーが勝ちゲームになってよかった。
前田智徳も宮本慎也もそこは叶わなかった。
上本はよくやった。自分はつい精神力とか気合とかといってしまうのだが、
あそこでホームランを放てるメンタリティーは今の虎には絶対に必要だ。
もちろん桧山進次郎の22年を率直にファンは称えたのだろうと思うが、
ひ~やんの引退セレモニーは勝利という結果でさらに気持ち良いものになった。
乱舞する黄色い紙テープに埋まったひ~やんの笑顔の晴れ晴れしかったことよ。


2013.10.06 日本橋三越本店

三越といえば、漱石の小説にもたびたび出てくる日本を代表する百貨店だが、
目についたところで新宿、池袋、吉祥寺、横浜など次々と閉店してきた。
それは、さながら旧い軍艦が落日を受けながら大洋に沈む様を思わせたし、
その後に出店する家電量販店が旗艦店にしているのも象徴的ではあった。
しかし日本橋の三越本店だけは未だに老舗の威容を誇っているのではないか。
玄関のライオン像は重々しい外観のレリーフだからこそ引き立つのだろう。
面白いことに店員からパーキング係まで、どこか大時代的な雰囲気を醸している。
未だに着飾って買い物に来るオバちゃんたちが老舗の伝統に吸い寄せられて、
何割か増しのお高い商品に湯水の如く金を注いでいるようだ。
おそらく暖簾の持つステータスを楽しんでいるのだろうが、
その意味ではディズニーランドのようなテーマパークのひとつかもしれない。
因みに7階の食堂ではお子様ランチが2、000円を超えていた。


2013.10.07 慶応義塾へ行く

メディア倫理の講習会の見学で慶応大学の三田キャンバスに行く。
早稲田はたまに通り抜けに使うこともあるが、慶応の門は初めてくぐった。
日本で一番最初の大学なりの伝統を感じつつ、学生たちをウォッチング。
男子はいかにも慶応ボーイ然とした兄ちゃんから、チャラいのまでそれぞれだったが、
行き交う女の子は(たまたまかもしれんが)みんなとても可愛く見えた。
やっぱりインテリ女子は違うなと思いながら、ふと我が母校の女子たちを思い出す。
校内を歩いていたのはジャージの上下か、今すぐにお店に出られそうな厚化粧ばかり。
それでも清楚じゃなかったけど愛想はよかったかな。
もし生まれ変わったら慶応の理系を目指そうか。。。
などとしょーもないことを考えつつ、田町の雑踏に紛れたのであった。


2013.10.08 浜スタUターン

今夜の横浜スタジアムでタイガースの公式戦全日程は終了。
ワタクシ目下、浜スタ観戦は丸二年勝ちなしの六連敗中。
ベイ相手にこんなんで年が越せるかと急に思いはじめ、
職場を早めに上がらせてもらい、内野自由を目指して浜スタへ直行。
ところが “ご来場感謝!入場料半額” とやらで当日券が完売。
とんだ寄り道をしたもんだと、横浜駅に戻りラーメン吉村家の行列に並ぶ。
そもそもラミレス、稀哲、小池が球団を去るというベイファンには特別な試合。
帰宅して試合結果を見て、はぁ~とため息。
もともと今夜はハマの虎キチはお呼びじゃなかったか。


2013.10.09 憎悪表現に賠償1200万

以前と比べ「右翼」という言葉がまったく軽く扱われるようになった。
インターネットの中に巣食うネトウヨと呼ばれる連中が湧いて言葉を軽くしたか。
愛国=排外主義と解釈されるとしたら連中の責任は限りなく重い。
「朝鮮人を保健所で処分しろ」 「日本からたたき出せ」の街宣。
靖国の例大祭で韓国・朝鮮人の排外集会を行い、境内をゴミの山にした馬鹿騒ぎ。
醜い言葉の連呼には、靖国に眠る英霊たちも呆れ返っただろう。
そもそもヘイトスピーチが「表現の自由」を楯に取っていること自体が救われない。
ことさらに中国、韓国と友好せよとは思っていないが、人種差別は恥ずかしすぎる。
安倍晋三が「結果として自分たちを辱めている」と指摘し、
「日本人は和を重んじ、排他的な国民ではなかったはずだ」と述べた。
まったくその通りだ。


2013.10.10 リテラシー、プライオリティ、コンシェルジュ・・・

今に始まったことではないが、討論番組など観ていると様々なカタカナ語が飛び交う。
「カタカナ語」としたのは、ちゃんとした英語なのかどうか自信がないからだ。
放送で飛び交うカタカナ語に精神的苦痛を感じてNHKを訴えるほどではないが、
いつかの清武の乱で「読売巨人軍のコンプライアンス上の重大な件」などと聞いて、
どういう意味だよ?と思ったら、その後、やたらコンプライアンスを耳にする。
そう、カタカナ語は世に蔓延していくスピードが、普通の日本語の比ではないのだ。
そういえば「プレッシャー」という言葉。これは中学のときに初めて聞いた。
今では普通の日本語になったが、「圧力」では微妙にニュアンス違う気がする。
「モチベーション」なんて初めて聞いて20年も経っていないが、
その日常語が使われる以前はどう表現してきたのだろう。
これも単に「やる気」とはニュアンスが違って、もっと気軽な気がする。
今、まさに問題となっている「ストーカー」。これも決して古い言葉ではない。
「ヤンキー」を初めて聞いたのは嘉門達夫の歌だった。
関東での「つっぱり」が、あっという間に「ヤンキー」に席巻された。
「ガチ」なんて数年前までプロレス界の隠語ではなかったか。
・・・ほら、やっぱり英語とは限らない。


2013.10.11 さあて、愈々クライマックスだぜ!

いよいよ明日からクライマックスシリーズ1stステージが始まる。
はっきりいって勝てる気がせん。しかし、ひょっとしたらということもある。
そんな頼りなげなタイトロープを渡るため、明日の昼には甲子園に乗り込む。
現在、クライマックスの虎は1勝6敗で1st止まり。
およそ物心ついて以来、ここぞという試合で勝った試しのない虎だが、
しかしその貴重な1勝を観戦している。そう鳥谷が2発放り込んだのだ。
ゲンは悪くないぞ。和田、虎の意地見せろ!ひ~やん頼むぞ!
俺が東京まで連れてって、また甲子園に帰したる。自信はまったくない!!
因みに3日間とも早寝早起きの予定なので、
関西の虎友には大変申し訳ないが、素通りさせていただく失礼を許されたい。
よければ励ましのメールはいつでも頂戴(笑)。


2013.10.12 どこがクライマックスだか

甲子園のスタンドがぎっしり埋まっている様はいつ見ても壮観だ。
しかし、相当に赤が目立った。
見た目にはバックスクリーンの左半分は真っ赤に染まっていた。
「♪今~日もカープは勝~ち、勝~ち、勝ち勝ち」の大合唱が圧倒する。
ベンチ前でのマイケン体操を見ていると、こりゃ打てないわと思ってしまう。
前田健太は決して絶好調ではなかったのだろうが、モノが違う。
マウンドでの所作やフィールディングの鮮やかさは正しくスターそのものだ。
さらにカープ打線はよく振れている。打球音から虎との違いは明らか。
向こうが “パコーン” “カキーン”と気持ちよくボールを飛ばしていたのに対し、
こちらは“グシャ” “ベシャ” としか聞こえない。
“カキーン” と “ベシャ” では明日の勝負も見えているといったもんだろう。


2013.10.13 播州赤穂から甲子園へ

JRの在来線で神戸以西に行くのは初めてか。
新幹線はトンネルばかりだが、山陽本線の車窓の景観は見事。
須磨海岸が窓一面に広がる先に見える島のようなものは四国か?
地図で確かめたら紀伊半島だった。
明石大橋が見えてきたと思いきや、その下をくぐったのに驚く。
姫路からそのまま赤穂線に乗り換えて播州赤穂へ。
レンタサイクルで大石神社、花岳寺など忠臣蔵ゆかりの地を訪ねる。
こちらは見事に吉良を討ち取ったのだが、阪神はまたキラにやられた。
昨日があんな試合だったので、今日もそんな試合になると予想はしていたが、
ヘボ打線にヘボ守備にヘボ采配の三重苦で、まったく見るも無残な試合。
車窓の景観と赤穂の散策がなければ、非常にささくれた一日になっただろう。
神様となった赤穂浪士に勝利の祈願まではしなかったが、
現役最後の打席に立った代打の神様がライトスタンドに放り込んでくれた。
桧山の一発から始まった自分の甲子園ストーリーの一編が綺麗に完結。
ありがとう、桧山進次郎。いろんな意味で。


2013.10.14 高野山へ

早めにチェックアウトして難波から南海特急で高野山を目指した。
標高1000メートルの頂に真言密教の聖地がある。
訪れるのは初めて。ずっと寺院をめぐってきた中でのひとつのクライマックスだ。
大門から金剛峯寺、そして奥の院へ。いやはや歩いた歩いた。
おそらく一生分の墓を見たのではないか。
織田家、豊臣家、徳川家、武田家、上杉家。。。明智光秀、石田光成もある。
戦国時代の仇同士がここに一緒に祀られていたのには驚く。
死ねばノーサイドか?それが日本人の美徳かもしれない。
ビルマやニューギニアで戦没した英霊たちの供養塔に手を合わせながら、
ある意味、自分も弘法大師の懐の深さに包まれていたのかもしれない。
女人堂にまつわる女の悲劇に胸を打たれながら、
またいつの日か必ず再訪しようと心に決めたのだった。


2013.10.15 雨の代休

関西にいたらこっちの天気などどうでもよくなるもので、
帰ってからようやく台風が近づいていることを思い出した。
10~20年に一度の規模とは随分穏やかではない。
ピークが明日の早朝に来るとのことで、
以前なら前日に泊まり込むくらいのことはしたかもしれない。
と、のんびり録り溜めた朝ドラを観ながら、ふと思う。


2013.10.16 台風26号

大型の台風が首都圏を直撃するといわれ、朝は早めに出勤した。
駅まで傘も差すことなく、電車も定時に始発駅を出た。
10年に一度の規模という割には、正直いうとやや拍子抜けした気分だった。
ところが電車が途中で止まる。多摩川の風速計が運転の規定値を超えたらしい。
渋谷に着いたのは出発から3時間後。・・・新大阪まで行けるわ。
大島の被害は帰宅してから知る。
三原山が爪で引っ掻いたように削れていた。
真夜中の土砂災害はどれだけ恐ろしかったことか、想像もつかないが、
行方不明の43名が無事であることを祈りたい。


2013.10.17 昨日のことを思う

別に電車が何時間も遅れたところで、それがなんだというのだろう。
しかし昨日の朝、乗客だった自分は明らかに苛々していた。
何故、電車が渋谷まで3時間かかる事態になっているのか。
もしかしたら、どこかの場所で甚大な被害が出ているのではないかと、
ほんの少しぐらいはそこに思いを巡らせてもよかった。
こういうのを視野狭窄に陥ったとでもいうのか。
生き埋めのまま救助隊と懸命のやり取りをしていたお婆さんが命を落とした。
世の中の憂いや煩いの八割は、当事者の意識に立つことで解消される。


2013.10.18 今度は親父が・・・

朝6時に母親から、親父が動けなくなったと電話が入る。
下肢がマヒして思うようにならないらしい。
実家まで駆けつけると、手を携えれば歩けるまでにはなっていた。
最初は救急車も考えたが、とりあえず親父を車に乗せて病院へ。
レントゲン検査の結果、腰骨が歪み、軟骨に空気が溜まっているとのこと。
もともと弱っていたのだが、加齢と運動不足によって症状を悪化させたらしい。
要するに医者通いをサボり、ろくに歩かなかったことのツケが来たわけだ。
母親は入院を希望していたが、この症状では自宅でのリハビリになると断られた。
医師からは要介護の申請を薦められたので、
職場に休む旨の連絡を済ませ、区役所の介護福祉課へ相談に行く。
自宅でリハビリとなるとヘルパーに送迎してもらうか、訪問してもらうかしかない。
覚悟はしていたが、いよいよ来るべきものが来たのか。


2013.10.19 何とかならんか

両親の寝室は二階にあるが、さすがに親父の寝床は下に移した。
本当は母親にも階段の昇り降りは避けて欲しいのだが、頑として受け付けない。
そこで押し問答となり、言葉が荒くなり、その言い方は何だと収拾がつかなくなる。
長年沁みついた生活習慣を変えるのがどうしても嫌でたまらないらしい。
「もう逝った方がマシだ」といわれて、笑顔で受け止めるほど人間も出来ていない。
そもそもお互いが我慢していると思い込んでいるので、ストレスばかりが募る。
さすがに同居は考えたが、この調子では通いを続けた方が上手くいくのかとも思う。
「親孝行、したいときには親はなし」と、後悔したくはないが、
その前に「老いたら子に従え」とはならないものなのか。
もちろん、年寄りに何かあったら非は自分にあるのがわかっているだが。
何とかならんもんか。


2013.10.20 何とかせえよ

結局、金土日の三日間を実家で過ごした。
しかし休みのときに動けるだけ動きたいのだが、それが出来ない。
医者に要介護申請に必要な意見書を貰いたいが、病院は休み。
もちろん、申請書を提出するにも区役所も休みだ。
そもそも行政の窓口が平日しか開いていないというのは如何なものか。
省庁や県庁ならまだしも、市民生活に密着する役所はせめて土曜はやれよと思う。
役所に用があるときは仕事を休まなければならない。馬鹿な話ではないか。
そんなもの役人たちが出勤・休日を交代で調整すればいいだけのこと。
警察、消防その他、勤務シフトのノウハウは十分にあるだろうに。
何とかせえよ。


2013.10.21 楽天、日シリ決めた

東北楽天ゴールデンイーグルスが日本シリーズ進出を決めた。
Kスタ宮城が選手と一体となって何とも温かい雰囲気に包まれていたが、
2年前、あの嶋基宏の感動的なスピーチが見事に結実したことを嬉しく思う。
選手よりも、観客を祝福したい。「東北の皆さんおめでとう!」


2013.10.22 メタボなトド踊り

受付に問診票と便と尿の容器を提出する。年に一度の健康診断だ。
流れ作業のように採血、身長、体重、心電図、視力・聴力を済ませると、
最大の難関である胃部レントゲンが待っている。
発泡剤をバリウムで流し込んで、上へ下へ右へ左へと汗だくで台の上を転がる。
去年は我慢できずにゲップが出てしまって、やり直すという失態をやらかしたが、
自分の姿は見えぬが、さしずめ捕獲されたトドがのたうち回っている図だろう。
「はい結構ですよ、どうぞ楽にしてください」と技師にいわれ、
思いっきりゲップを吐き出すときの解放感は何事にも代えられないが、
俄かに屈辱感が湧いてくるのは自分だけだろうか。


2013.10.23 払い戻し

幻となったクライマックスシリーズ1stステージの3戦目のチケット。
払い戻し期限が迫ってきた。いつまでも財布に入れておくわけにはいかない。
チケットの裏面に「試合が開催されなかった場合は発券店にて払い戻し」とある。
発券したのは日本橋三越近くのミニストップだった。
そうだった、母親の用に付き合った日に発券したのだった。
ほんの数日前のことなのに、随分と昔のことのようだ。


2013.10.24 今年もくじ引きショー

プロ野球ドラフト会議が都内のホテルで開催された。
自由枠・希望枠、高校生と大学・社会人の分離と、面白味がなくなっていたが、
ここ何年かでパンチョ伊東が司会をやっていた頃の熱さが甦ってきた。
指名を待つ選手たちのシリアスな感情を思うと少しばかり申し訳ないが、
結構熱くなる。たかがくじ引きにすぎないのだが、
野球選手の就活ショーをエンターティメントとして楽しんでいるわけだ。
さて我が阪神タイガース。最初の競合でハズれ、2回目もハズした。
一体、和田は何やっとるか!さしずめ人生の運を去年で使い果たしたか。
毎年のように即戦力を期待されるものの、なかなかレギュラーを掴めぬ面々。
先日のCSのスタメンで生え抜きは鳥谷敬だけというのはあまりに情けない。
それでも新たに入ってくる人数だけ、鳴尾浜で縦じまを脱ぐ選手がいる。
横浜商科大学の岩貞祐太君、ハズレバズレ1位だけどドラ1はドラ1だ。
夏までには上がってこい!期待してまっせ。


2013.10.25 とうとうウチに来やがった!

仕事中に親父から電話が入る。
「今、お前から1、200万貸してくれって電話来たけど、電話したか?」と。
職場の方々のアドバイスに従い、管轄の警察署に連絡し、仕事を早退させてもらう。
知能犯担当の刑事が実家に来て、振り込め詐欺の手口や注意を説明してくれた。
もはや大概の同窓会名簿などは、業者から悪意ある集団に流されているらしいが、
名前をカタられたことへの怒りと気持ちの悪さは如何ともし難い。
今まで雑談交じりに「オレオレ」「振り込め」の話題は出ていたようには思うが、
具体的な対応を話し合ったことなどなかったので、ある意味いい機会にはなったか。
とにかく自分に確認の電話をすること、携帯に出なかったら職場に連絡すること。
相手がどんな理由をいってきても警察に通報することを決めた。
そもそもウチから1、200万なんか出てくるかよ。


2013.10.26 実家で日シリ

まともな当りを喰らったのは村田に投じた一球だけだった。
8回を4安打2失点10奪三振。
楽天・則本昂大の投げっぷりには惚れ惚れした。
阿部、村田、高橋由のバットが抜群のフォークで空を切る。
「あんなボール振ったらダメだ」という親父に、
いや同じ腕の振り方からストレートの軌道で落ちるんだと説明。
もちろんこっちも知ったかぶりには違いないのだが、
久々に親父と普通の会話をしたような気がする。


2013.10.27 エースの一投

今季の田中将大のピッチングを初めて初回から観た。
タイプは違うが、絶好調の藤川球児が9イニング投げているように見えた。
満塁のピンチでの一投は、内角に構えた嶋のミットが寸分も動かなかった。
渾身の152キロ。漫画なら太字で “ズバーン” と派手な効果音が添えられるだろう。
一球一球の重みが半端ではない。マウンドに不動明王が立っているようだった。
寺内にスタンドに運ばれた不用意な一球には自分自身の甘さに腹を立てたのか、
続く阿部、村田を連続三振。いやはやお見事。エースはこれでなければいけない。
ふと思ったのが、これが田中将大の見納めとなるのではないか、ということ。
とにかく楽天には何としてでも東京ドームで最低ひとつは勝ってもらいたい。
頼むぞ美馬。A.Jしっかり守れよ。


2013.10.28 阪急阪神ホテルズの食品偽装問題

先日、梅田のサンルートホテルに泊まったとき、
真向かいに構える阪急インターナショナルの威容に「へぇ~」となった。
その豪奢なホテルのレストランでも表示と違う食材が使われていた。
社長の辞任会見で「お客様を欺く意図はなかった」と釈明していたが、
この問題が発覚したのは内部のチクリだろうから、偽装の自覚は明白だろう。
そうでなければホテル側はとんだ素人を料理人に使っていたとなる。
大概の客は素人なのだから、素人をだますことはたやすいのだろうが、
ブランド食材を食しているのだという客の幻想を裏切った罪は重い。
我々の周りでも比内地鶏使用の親子丼やホエー豚使用の豚丼を目にするが、
どうしても疑いの目を持ってしまう。それに腹が立つのだ。
実際、ホエー豚の味などまったく知らないのだが。


2013.10.29 あのドラマと大阪の街とあの方

BSで絶賛再放送中の『ちりとてちん』。
「研いで出てくるもんは塗り重ねたものだけや、一生懸命生きてさえおったら、
悩んだことも、落ち込んだことも、綺麗な模様になって出てくる。」
塗り箸職人の正太郎おじいちゃんの台詞にドラマのテーマが集約されている。
導入部の小浜も懐かしい。しかし舞台が大阪に移ると、いたたまれなくなる。
否応なしにあの方曰く「酔狂ツアー」を猛暑の中、敢行した思い出が甦ってくる。
ヒロインの和田喜代美と徒然亭若草が出会う大阪天満宮内の稲荷社。
あの方はそこを「ちりとて世界へのワープゲート」と名付けていた。
大阪駅桜橋口→フェスティバルホール及び錦橋→昭和橋→市バス九条新道停留所前→四ツ橋駅→大黒橋→水晶橋・中央公会堂→繁昌亭・天満宮→川崎橋→大阪城新橋・ニューオータニ→今里→高津神社→スカイビル→源光寺→水掛不動(法善寺)。
この再放送が本放送と決定的に違っているのは、今はあの方も塗り重なっていること。
あの方、、、守口大根またはレイニー氏。改めて楽しい思い出をありがとう。


2013.10.30 喪章の日シリ

川上哲治が亡くなった。
V9直撃世代として、梶原一輝直撃世代として、
川上哲治の存在は本当に揺るぎのない「巨人」そのものだった。
巨人ベンチの誰よりも、その訃報に最も感慨深かったのは星野仙一ではなかったか。
93歳、大往生だろう。


2013.10.31 楽天王手

星野仙一は好投していた辛島を6回からスパッと則本に代えた。
予定通りだったのだろうが、ルーキーにあと12個のアウトはしんどいと思った。
同時にいよいよ勝負に出たという切羽詰まった感に「ぐぐっ」と力が入る。
延長戦、ふくらはぎにぶつけられた藤田が涙を流しながらベンチへと消える。
いやはや熱い熱い。そして楽天の粘りには痺れさせてもらった。
CSで無表情のまま敗退したような、どこかの「タ」で始まるチームとは大違い。
それを持ち出すことが失礼なくらい、楽天はがむしゃらにシリーズを戦っている。

                           

a:1884 t:1 y:0

powered by HAIK 7.6.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional