■2012.04

日めくり 2012年04月(平成24年)         


2012.04.01 敗け試合につき

彼は普段の陽気で楽しいキャラクターとは裏腹に、
タイガースに関しては常に冷徹なコメントを信条としていた。
いや冷徹なイメージとは裏腹に実は陽気な人だったというべきか。
彼が座るはずだった席は当たり前のように空席。
タイムリーエラーをした新井のグラブ捌きに一体なんの四月馬鹿かと思ったが、
彼はああいう緩慢なプレーに誰よりも容赦のない言葉を浴びせていた。
三連敗の可能性もあった京セラドームでの開幕カード。
せめて、目の覚めるような金本の一発を彼は喜んでくれただろうか。


2012.04.02 新人研修

いろいろと味わい深かった大阪スティの余韻を噛みしめることなく、
何の因果か還暦を過ぎた人と30年来の仲間を相手に仕事の段取りを講義。
職業倫理など人に説く柄ではないので、表面を撫でるだけで終わらしてしまう。
教えている間にも自分の仕事がみるみる溜まっていくのに閉口しつつ、
身体の芯が疲れているようで、歓迎会でのビールもまったく進まなかった。


2012.04.03 春嵐

このタイトルで「日めくり」を書くのはこれで3回目。
きっと “しゅんらん” の語感が気に入っているのだろう。
しかし、今年の春嵐は無気力にボ~とやり過ごしてしまう。
帰宅時間に電車の運転見合わせにやきもきする周囲をよそに、
混雑を避けられればいいやと職場にひとり残る。
結局、全車各駅運行の電車に揺られてちんたらと帰宅。
未だに疲れが取れず、どうにも気分も冴えない。
そろそろ何とかせんとな・・・。


2012.04.04 さてどうしましょ

仕事が次から次へと持ち込まれてきて、もうにっちもさっちも行かない。
二人ほど補充してもこなせる量を超えている。
こう書くと儲かって儲かって仕方がないように思われるかもしれない。
しかし何度か書いてきたように、業態は非営利の団体だ。
売上の殆んどは取引先へ還元して、一切の儲けをとっていない。
つまりは忙しくなればなるほど、見返りもなく身体だけがしんどくなっていく。
大変申し訳ないことに、私はここのところの週末は休ませてもらっているが、
何人かの職員は土日を潰して働いている。
おかげで今回の神宮も週末の浜スタもGWの東京ドームもチケットをとっていない。
そもそも土日を潰させているシステムに問題があるとの声も出ているが、
火事場に遭遇しながら、防災対策を論議したがる人にも困ったものだ。
何よりも肝心の自分が心身ともにスランプだというのが痛い。


2012.04.05 溜まる

空気清浄器の「フィルターお手入れ」のランプが灯る。
やれやれと思いながら取扱説明書を見ると意外と面倒くさそうだ。
土日の不在が続いて、平日の帰りが遅いとなるといろいろ困ったことが起こる。
変な言い方だが、普段の自分と、生活との齟齬が生じ始めてきたというか。
アパートでの洗濯機と掃除機の午後9時~午前7時の使用禁止もその要因。
当然、洗濯物が溜まり、埃も溜まり、ついでにテレビの録画も溜まってくる。
そういうものが溜まってくると、どんどんだらしない方向に転がっていく。
部屋干しのシャツを畳むのも億劫になって、着替えは直接ハンガーからとる。
冷蔵庫のものが片っ端から賞味期限を過ぎていく。
そして寝る前にトイレに行こうとして電気を点けたら電球がプツンと切れる。


2012.04.06 前田健太ノーノー

最後の打球を自らのグラブで捌いた瞬間、夜空に向って大きくガッツポーズ。
広島カープの前田健太、通称 “マエケン”が無安打無得点試合を達成した。
やられたのは横浜DeNAベイスターズ。場所は横浜スタジアム。
中畑嫌いの私であっても、さすがに監督就任7試合目というのには少し同情した。
ほんの少し、豆粒ほどの同情ではあるが。


2012.04.07 花冷え

今日は冷えた。今日みたいな日を「花冷え」というのだろうか。
しかし「小春日和」が秋のことだと知ったのはそんなに過去の話ではない。
日本人としての基本的な表現には得てして無知という落とし穴があるので、
「花冷え」を調べてみて “桜の咲く頃の一時的な冷え込み” と、確認する。
しかし今さら暖房もないなと、布団乾燥機で布団を温めて寝た。
おかげでフワフワ布団は快適だったのだが、どうも部屋が妙に冷えている。
朝起きたら窓が全開。そういえば寝る直前に煙草を吸ったのだった。
「花冷えに けむりを逃がし 寒招く」
 …お粗末。


2012.04.08 脱力と喪失

例のごとく母親の花屋めぐりの運転手をやって一日を過ごす。
今までこの母が亡くなる時のことが脳裏をかすめることはあっても、
自分が先に死んで、母親に送られるという想像はそれほどして来なかった。
やはり二週間前に知った彼の死と、ご実家のお母さんの印象が強かったのだろう。
ネットで知り合った友人は、まずハンドルネームとキャラクターが先行する。
そして付き合い始めて、ようやくその人となりや性格が伝わってくる。
しかし祭壇に飾られた赤ん坊の頃の写真や、若いころの遺影に接し、
お母さんの話を聞くうちに、実際の人生のダイジェストが見えてくる。
亡くなることで、知らなかった彼の輪郭が鮮やかになっていくのはやはり皮肉だ。
私、未だに得も知れない喪失感の中にいる。


2012.04.09 桜のうた

穏やかな陽気で桜が一斉に満開となる。
そういえば去年、タイトルが「桜」の曲ばかりを集めたことがあった。
森山直太朗、川口恭吾、コブクロ、ケツメイシ、FUNKY MONKEY BABYS。
あとレミオメロンもいいし、AKBの「桜の栞」も大好きだ。
さ・く・らという語感が良いのか割と名曲が揃っているような気がする。
一番好きなのはいきものがかりの「SAKURA」。
「夜桜お七」ならまだしも、いきものがかりとは柄でもないと思われそうだが、
あれはなかなか青春時代の胸キュンな感じがよく表現された曲だ。
結局、震災で桜の歌どころではなくなってしまったが。
せっかく携帯にダウンロードしたのだから今夜はそれを聴きながら寝よう。


2012.04.10 鏡

そういえば、この部屋には鏡がない。
湯気で曇って殆んど役に立たない鏡が一枚だけ風呂場にあるだけだ。
その湿気を拭ってかろうじてヒゲを剃っている程度にしか使わない。
だから地下鉄に乗り換えるエレベーターの鏡で寝グセを見つけたりもする。
ここまで自分に構わなくなってしまうと、生き物としてダメなような気がしてきた。
「自分と向き合う」というが、そもそも鏡がないのでは向き合いようがないではないか。
よし明日は鏡を買おう。…100円ショップで。


2012.04.11 藤川球児200セーブ達成!

もちろん開幕して2週間で単独首位に浮かれるつもりもない。
完勝した試合は多くないし、怪我人も出たしで前途多難ではあると思う。
しかし、とりあえず新生・和田タイガースは上々のスタートを切ったのではないか。
とくに今夜の試合で200セーブを達成した藤川球児。
最後の打者に投げたストレートに全盛期の輝きを感じさせたのが嬉しかった。
タイガースファンでいることの幸せのひとつが藤川を見続けられたこと。
「考えるのは、いつも打たれそうで怖いということだけです」
今年で見納めなどという噂を今から気にしても仕方がないのだろうか。


2012.04.12 慰労会

にっちもさっちもいかなかった仕事がやっとにっちもさっちもいくようになった。
池袋の雑踏で慰労会をやることになり、名物の煮込みをホッピーで流し込んでから、
タクシーで上野まで乗り付け、自称 “カラオケスナック” へ連れて行ってもらう。
その店は女の子たちが入れ替わり立ち替わり張り付くようなキャバクラ形式で、
正面にはフィリピン、隣にはロシア、ドイツ、ルーマニアがついたものだから、
思わず「どんだけ多国籍やねん!」とニセ関西弁が飛び出してしまう展開に。
いやはや酒はガンガン飲まれるものの、話が膨らまないのなんのって焦る焦る。
ルーマニアの娘には「ルーマニアについて何か知ってるか?」と訊かれて、
「首都はブカレスト。有名人にチャウシェスク、コマネチ、ドラキュラ」と。
ロシアの娘には「ロシアの音楽は何か知ってるか?」と訊かれ、
「チャイコフスキー」と答えたら、「古い」と云われた。。。
結局「六甲おろし」を無理やり歌わされて、慰労の夜は更けていく。・・・疲れた。


2012.04.13 二日酔い

前日の自称 “カラオケスナック” を出た後、終電が間近に迫っていたこともあり、
酒も抜けそうにないので、池袋に戻って試写室に泊まることにした。
朝の五時頃に腹が痛くなって目が醒め、激しい下痢にしばしトイレにこもる。
何とか寝直して8時に起きたのだが、異様に胃がもたれていた。
そこで泊まる前にラーメン屋に寄ったことを思い出し、「それでか」と納得。
財布には試写室の受付で渡されていたコンドームがひとつ。
薄々気がついていたが、もう全然若くないのであります。


2012.04.14 情けない

北朝鮮がロケット・・・いやミサイルの打ち上げを失敗した。
やはりまだまだ技術が稚拙であるのだろう。
しかし稚拙をいうのなら発射から40分後の政府公表とは一体どういうことなのか。
これではいくらイージス艦を配備してもまったく意味がない。
そもそも自前の情報衛星もないのが情けなさすぎる。


2012.04.15 電磁波を浴びる

二日間、パソコンの前に張り付いた。
溜まっていたHPを更新し、甲子園の試合では実況掲示板で遊んだ。
家でゴロゴロしていたのに、電磁波を浴び続けて体が消耗しているのを感じる。
こんなんで明日からまた一週間が始まるのかと思うとげんなりする。
・・・・ったく、阪神タイガースめ。


2012.04.16 クレーム

職場近くで飲む。
あまり有難くない話題だったが、クレームが来るうちはまだいいのだ。
経験上、本当にやばいのはクレームも来なくなった時。
お客は黙って去っていく。ひとつ減り、ふたつ減り。
気がつけばこちらの銀行残高が悲鳴を上げていたりする。
やっかいなことを背負い込むが、ちと動いてみるか。
自分は食っていかなきゃならない。


2012.04.17 ウチのお偉いさん

上の人間に諸々の案件の報告をし、指示を仰ぐ。
私の常識ではそこから議論となるのだが、ウチはそうはならない。
経緯を文章にまとめで出せという。毎度のことではある。
周りにいわせると、それがあの世界のお偉いさんたちのスタイルだそうだ。
毎回これでは報告すること自体が萎える。
もう何とも眠たい。そんなことをしているからとんどん機会がロスされる。
「阿呆ですか?」といいたいのを我慢しつつ、冷静な文なんて書けるかいな。


2012.04.18 結構涼しいというが・・・

早くもシャツ一枚にパンツ一丁で、煙草がこもれば窓を開ける。
今からこんな調子で夏はどうなるのだろう。
毎度、引越しの一年目は冬が越せるかより、真夏を心配してしまう。
前回までの住処は角部屋だったので、日中は玄関を開けて簾を垂らしていた。
今度はそうはいかない。玄関を開けておくと通路が塞がって迷惑にもなる。
しかも窓を全開にすると外から丸見えで、しかも騒音も酷そうだ。
この節電が叫ばれる中でエアコンのかけっ放しというわけにもいかず、
夏の頃には茹ダコになっているのではあるまいか。


2012.04.19 五輪まであと100日

テレビでトラファルガー広場のカウントダウン時計が出ていた。
子供の頃と何が違うかといえば、オリンピックまでの間隔が妙に早く感じられること。
未だに北島康介や吉田沙保里がニッポン期待の星というのは凄いが、
今の職場に就いたのがオリンピックイヤーだったので、早くも4年の歳月が流れた。
せっかくのスポーツの祭典もどうも切羽詰まった話になってしまう。


2012.04.20 穀雨

今日は二十四節季のひとつ「穀雨」とのこと。
朝のニュースで知るまで、聞いたことのない言葉だった。
「百穀春雨に潤う」の故事があり、穀物の芽を出させる雨の意味なのだそう。
せっかく四季折々に風物の豊かな日本に生まれたのだから、
この際、二十四節季を順番にいえる渋いオヤジを目指してみようか。
まあおそらく二十四節季を憶えないし、渋いオヤジにもなれないだろうが。


2012.04.21 負けに不思議の負けなし

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
野村克也が好んで使う言葉で、出典はある剣術書だったか。
昨日は残塁12で、今日は11。負けた理由は不思議でもなんでもないのだが、
昨日、今日と「流れ」は絶対に来ているのに点が入らない。
お膳立てをしてもらって点が入らない展開は不思議といえば不思議だった。
それにしてもマートン。そりゃないぜマット。
打球がグラブをすり抜けてボールがフェンスまで転々としたとき、
「あっちゃー」とスタンドで思わずのけぞってしまった。
そもそも自らのタイムリーでブラゼルの大激走という場面を演出したばかりだ。
普通、この直後にああいうプレーは出ないものなのだが。
本当に弱いチームには、こういう不思議が邪鬼の如く顔を出すのかも知れない。


2012.04.22 過食

昨日、球場で食べるつもりだった柿ピーを朝食代わりにして、
野球中継を観ながらゴマせんべいを頬張った。
空腹感の乏しいまま、夜は戴いていたゴーヤでチャンプルーを作る。
仕事が遅くなって以来、自炊はほとんどしなくなっていたので、
埃を被ってそうなまな板や包丁、皿を軽く水洗いし、
加熱するから問題ないだろうと、賞味期限が1か月半前に切れている卵を使う。
さらに木綿豆腐一丁とSPAMの大缶を全部使ったら結構な量になってしまった。
激しい眠気に何度か舟を漕ぎながらも、結局平らげてしまう。
明らかに過食。食い過ぎて気持ち悪くなってしまった。
適当に洗ったまな板や包丁や期限をとうに過ぎた卵は大丈夫だっただろうか。


2012.04.23 餃子屋

先月、急逝した彼と最初に絡んだのは阪神の球団公式掲示板だった。
その時は随分とシニカルに野球を観ているなと感心する程度だったが、
何かの拍子に、彼が学生時代によく通っていた相模原の餃子屋の話が出たとき、
「その店、○○のことではあるまいか」となって、距離が一気に縮まった。
三つ歳が離れているが、私もこの店に初めて来たのは大学生のとき。
祭壇に飾られた遺影より更に若い彼と、ニアミスしていたとしたらこれは楽しい。
今日、仕事帰りにその餃子屋に寄ってみた。
実はこの餃子屋、今のアパートから徒歩圏内にある。
特徴のあるぶ厚い皮は三十年前から同じ。
餡も変わっていて、どちらかといえば饅頭に近いかもしれない。
ただカウンターの向こうに大将の姿はなかった。
店長らしき若いのに「大将はどうしたの?」と聞こうと思って。止めた。


2012.04.24 日比谷

もう考えるのも億劫なくらい、本当に久々に日比谷の映画街で映画を観た。
少なくとも仕事帰りに日比谷に寄るなど二十数年ぶりのことではあるまいか。
『ザッツ・エンタティメント』は往年のMGMミュージカルを蘇らせるのだが、
この映画そのものも公開されて、そろそろ40年近くが過ぎる。
フレッド・アステアとエレノア・パウエルのタップシーンは今見ても十分に凄く、
そしてジーン・ケリー、ジュディ・ガーランド、フランク・シナトラが躍動する。
彼らのリアルタイムを日比谷の街は当然知っていると思うのだが、
有楽座もスカラ座もみゆき座も名前だけを残し、すっかりと様変わりしてしまった。
何故、久々に訪れる街は昔の面影を留めてくれていないのだろう。


2012.04.25 戦友

一杯目は生ビールで、後は酔わない程度にハイボールを飲む。
30年来の仲間たちと、例のごとく昔話に花が咲く。
こうなると記憶力の勝負で、私はこういう勝負であまり負ける気はしないのだが、
逆に、知らない話に面白がることが出来るのも楽しい飲み会の条件だ。
遠慮なく喋れて、素直に聞ける。誰も知ったかぶりをしないのがいい。
それなりに苦労して今があるのだから、やや口幅ったいが「戦友」と呼んでやるか。


2012.04.26 ダメダメ

昨日の飲んだ席で仲間の一人が随分と痩せていたので、
どこか悪いの?と聞いたら、ジムで鍛えているのだという。
ついでのように「その腹、何とかした方がいいよ」と余計なひと言も。
さすがに生活習慣を改めねばと思い、ダイエットが頭をよぎる。
そもそもダイエットを考えるときはいつも食事の後だ。
今日は仕事帰りに映画でも観るつもりでいたが、
仕事が掃けた後に激しい空腹に襲われて回転寿司へ。
腹一杯食ってしまったら眠くなったのでそのまま帰宅だ。
明日も飲み会だ。
もう全然ダメダメでございます。


2012.04.27 生きてるうちが花なのよ

職場の人たちと飲むとどうしても健康管理の話題になる。
「まだ若いんだから、今からでも鍛え直して~」といわれる。
確かに還暦過ぎの先輩が毎日何キロも走っていると聞くと「へぇ」とは思う。
しかし鍛え直すも何も、真面目に鍛えていたのは中学時代の部活くらいなもの。
高校の時から始まった煙草と不摂生まっしぐらの人生はもはや相当なキャリアだ。
そもそもビールやハイボールを呷りながらの健康の話ほどいい加減なものはない。
最後は全員で東京マラソンにエントリーするぞという結論で飲み会は終わった。


2012.04.28 天誅くらわすつもりが・・・

とにかく昨年の開幕日をめぐるナベツネ、高鼻の世情を顧みぬ尊大な言動。
ドラフトで外した菅野のあからさまな囲い込み。
日本シリーズに冷や水を吹っかけた「清武の乱」。
札ビラで横っ面を引っ叩いたような大型補強。
開幕前の吉伸や慎之助、野間口たちへの裏金暴露騒動。
とにかく傲慢で強引なやり口で、すっかり世間を白けさせていた読売巨人軍。
こんなチームに天誅を食らわす正義の虎を見届けに出掛けたつもりだが、
結果は完敗。あろうことかうちのエースが自滅した。
オレンジタオルを嬉々としながら振り回す場面を何度も見せられる。
自分の周囲だけが不快指数MAXになったような東京ドームだった。


2012.04.29 関越バス事故

「楽しいはずの大型連休が・・・」この時期に良く聞くニュースの語り出しだ。
それにしても関越道の事件現場の惨状は筆舌に尽くし難い。
防音壁に裂かれて滅茶苦茶になったバス。どうしたらこうなってしまうのか。
高速バスは670キロ以下の走行距離ならば運転手の交代義務はないらしいが、
それで金沢から東京ディズニーランドまで、乗客の安全は保障されるのか。
私もたまに高速バスを使う。過当競争なのか料金は下がる一方だ。
せっかくのGWなのだからと、格安の深夜バスを使ってでも行楽に出掛ける客。
過当競争の中でギリギリの利益で乗客を確保するツアー会社。
切り詰めた条件で運転手一人にすべてを任せてしまうバス会社。
多分に私の想像も含まれているが、三者の接点に「不況」の二文字が浮かび上がる。
今後、こういう悲劇はいくらでも起るのではないか。


2012.04.30 沈黙の大防御戦

東京ドームの試合は両者得点が入らずに延長11回0-0のドロー。
TG戦では69年ぶりの珍事なのだという。
終盤に満塁のピンチが連続し、胃をキリキリさせながら観ていたのだが、
ゲームセットの瞬間に4万4千人分の徒労感がドッと押し寄せてくる。
毎度、こんな緊張する試合では身が持たないが、
こういう緊張感こそが野球の醍醐味だとも思ってしまうので困る。

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