日めくり

  日めくり



2018.06.15(金) 総会と夜

非営利団体の総会だ。別に株主を儲けさせる責を負っているわけではない。
大抵はシャンシャンで終わる。
机を並べ、資料を席に撒き、ペットボトルのお茶を置いてゆく。
業界そのものは数多の課題に直面している。
もし万が一、総会が荒れても矢面に立つ役割にはいない。お気軽なものだ。
ほぼ2時間で終了。あとは懇親会で飲み食いするだけ。
昼下がりの15時からそれほど酒が進むわけでもなく、
面白そうなメンツがいる溜まりをうろうろして、愛想笑いを振りまくだけ。
ほろ酔い気分で、まだ日が残る18時に池袋に投げ出される。
なまじ酒が入っているものだから映画に行く気も起こらない。
かといって腹がいっぱいで二軒目で飲む気にもなれない。
されとて今がピークの満員電車に身を沈めるのもつらい。
考えてみれば毎年こんなことになっている。
いつまで続くものかまったくわからんが。


2018.06.14(木) 咳と喉、風邪かも

どうも風邪を引いたような気がする。
このところ咳が出て、喉が痛い。おかげでマスクして出勤。
泣きっ面に蜂ならぬ、夏風邪引きにマスクだ。蒸し暑いことこのうえない。
年々、喉が弱くなっていることを感じる。声量も落ち気味だ。
私の場合、風邪が酷いと喉に来る。
一旦喉が荒れると唾を呑み込むのも辛い。
普段はあまり意識しないのだが、人間は何分か置きに唾を呑んでいる。
その度にチクリと痛む。さらに悪化すると唾を呑みこむたびにもんどり打つ。
そうなると抗生物質を服用するだけでは済まない。
何年か前は点滴を打って静養した。
明日は職場の年次総会。雑用だが休むわけにはいかない。
こんな文を書いていないで、とっとと寝てしまおう。


2018.06.13(水) ハンカチ王子にトドメを刺しちゃったか

輝く我が謎、阪神タイガースは昨日、北海道で大勝した。
ウチが大勝するなど滅多にないことだが、ベテランと若手が噛み合えばそう弱くはない。
餌食になったのが日本ハム先発の斎藤佑樹。4回7失点KO。
30歳となり迎えた登板で即二軍行き。これが現実なのだろう。
タイガース二軍の本拠地が甲子園にほど近い鳴尾浜。
それはそれでファーム暮らしには近くて遠い一軍への壁といえようが、
日ハムの二軍は千葉の鎌ヶ谷。札幌から物理的に地の果てに飛ばされる感覚だろう。
今更、鎌ヶ谷から札幌を超え、遥かニューヨークに思いを馳せることはないだろうが、
ニューヨークで田中マー君はきっちりとローテーションを守っている。。
もちろん今更、斎藤佑樹と田中将大を比べるのもナンセンスだろうが、
それほど十数年前の夏の甲子園はインパクト十分の死闘だったということ。
勝者・斎藤と敗者・田中のその後の軌跡も含めて、恰好の人生劇場になっている。
その斎藤を久々に見たが、やっぱり駄目だと思った。
そもそも貧打の虎打線に4回7失点では、自虐を含めてもダメだろう。
もしかしたら虎がハンカチ王子にトドメを刺してしまったか。
30歳の節目に、単身飛行機に乗ったであろう斎藤の胸に去来する思いとは。


2018.06.12(火) トランプと金正恩

“歴史的会談”といわれている。
昼飯の中華定食屋の中継で、ドナルド・トランプと金正恩の握手を眺めていた。
それぞれ別々にワシントンや平壌などで膨大なニュース映像に露出してきた両者が、
ツーショットでひとつの画面に収まる。
間違いなく、今後何度も繰り返し使われる映像記録の瞬間ではある。
リアルタイムで見られたことを多少の感慨を抱いてもいいのではないか。
冷やし中華を啜りながらでも。


2018.06.11(月) 結愛ちゃん事件

親たちはどんな思いで生まれた子に「結愛」と名づけたのだろう。
名づけたまでよかったが、小さい命に寄り添うことは出来なかったのか。
私は親ではなく、その他の理由もあって、事件をわりと客観的に見ているのだが、
非道の親なら昔からいる。育児放棄、幼児虐待のニュースは数えられないほど聞いた。
しかし結愛ちゃんの親に殺意があったのかどうか、見出すことは出来ない。
「もうおねがい ゆるして ゆるしてください おねがいします」
この結愛ちゃんの反省文が多くの日本人の心を突き刺したのだろう。
怒られそうだが、『万引き家族』の少女と同じことをいっていると思った。
読売新聞の「編集手帳」が結愛ちゃんの死をランボーの詩を引用して語っていて、
それが一部で感動を呼んでいるようだが、
いたいけな幼女の死を、詩の引用で飾るのは新聞コラムとしてどうなのだろう。
ことほどさように事件が情緒に流れ過ぎている。
私が思ったのは児童相談所が厚労省の管轄であることへの限界だ。
何故、警察庁の傘下に置かないのだろう。


2018.06.10(日) 新幹線の無差別凶行

許すまじき事件が日本の公共の大動脈で勃発した。
いや通り魔事件や衝動殺人に許せるものなど何ひとつないのだが、
新幹線「のぞみ」車内という閉ざされた空間。
凶行が演じられるにこれほどまでに絶望的な舞台は無いのではないか。
鉄道警察による車内循環にも限界もあるだろう。
もちろん『15時17分、パリ行き』のように、偶然、兵士が乗り合わせることはない。
それでも新幹線は当り前のように安全でなければならない。
2年前に新幹線の車内で焼身自殺を図った老人がいて、
それに女性が巻き添えとなった事件があった。
「どこか人気のない広場で勝手に死ね」と憤りを覚えたものだが、
今度は明確な殺意が疾走する車内を地獄に変えたわけだ。
そういえば秋葉原事件からちょうど十年。甦った記憶が狂気を呼び覚ましたか。
「むしゃくしゃしていた。誰でもよかった」なる常套句を心の底から憎みたい。
せめて、女性を助けようとして犠牲となった男性の死は最大限尊ぶべきだろう。


2018.06.09(土) くすり漬け

おくすり手帳が満杯となった。
月に5種類も貰っていればそりゃなるわな。
これを機会に行きつけの薬局を変えてみた。
「行きつけの薬局」ではなく「かかりつけ薬局」というのが正しいのか。
変えた理由は何種類かの中からおくすり手帳が選べること。
子猫の表紙の奴にしてもらう。せめておくすり手帳くらいほのぼのしてもいい。
情けないのは服用している5種類の内、86歳の母と2種類が被っていること。
あちらは頑として正規品しか処方させないが、こちらはいち早くジェネリック。
それでも母の方が安く買えるのを羨ましく思ったりもする。
さらに情けないのは、毎月30日分もらっているのに、減り方が5種類バラバラなこと。
一体、どんな薬の飲み方をしているのやら。


2018.06.08(金) 規程と規定、決議と議決

後輩と居残って組織の定款作りの読み合わせをした。
「第1章第2項」で「第~」が重なるのはおかしいのではないかとか、
ここは「要領」じゃなくて「要綱」の間違いじゃないのかとか、
「表決」とあるが「評決」ではないのか、「趣旨」?「主旨」?とか・・・・
二桁の数字は全角ではなく半角にしようとなって入力をやり直したり。
年号の「平成」はこの際、省いてしまうべきだろう。
実際に条例文に関わった上司からのアドバイスによると、
読み上げの際、「規程」は「きほど」、「規定」は「きさだ」と読んで区別するらしい。
それにしても定款や契約書の類いは読解力がないと判読が難しい。
定款となると、これを基本に組織が運営されていく絶対的なものなのだが、
ただ多少の解釈の幅を残しておくのが肝心なのだという。
第1章で決めていることも、第5章で巧みに逃げを打つ。あるいは理事会に投げる。
こうして法律解釈、法の裏目読みが生れるわけだ。
この齢になっていい勉強させてもらっている。


2018.06.07(木) うなぎ廃棄2.7屯

日増しに暑くなって、身体がだるくなるとウナギが食いたくなってくる。
7年前の「日めくり」から・・・
 「池袋のデパ地下では有名店のうなぎの蒲焼に長蛇の列(長鰻の列でもいいか)。
 見渡せば定食屋から牛丼屋、近所のスーパー単位でも大量のうなぎの陳列だ。
 日本全国で、どれだけのうなぎがまな板の上で暴れる頭にピンを打ちこまれ、
 裂かれ、串刺しにされ、蒸され、焼かれ、タレに付け込まれることだろう。
 クリスマスの鶏と土用のうなぎだけは、そのおびただしい出荷量を想像してしまう。」
日本人はどんだけウナギを食っていることかと呆れたわけだが、
呆れるどころの話ではない。
環境団体の調査によると年間で廃棄されるウナギは2.7トンだそうだ。
真実は「日本人はどんだけウナギを捨てているのか」という話だ。
ふざけるな!と思う。
ウナギの需要よりもウナギの供給にこそ目をむけるべきだった。
そもそも絶滅危惧種があっちこっち、どこでも食えること自体がおかしかったのだ。
ウナギの身になると、食料にもならず単なる殺され損ではないか。
だからといって、今夏はウナギは食わない!と宣言出来ないのが情けない。
明日の昼は「なか卯」でうな重を食うことに決定。


2018.06.06(水) 入梅の宵

自分と自分のありとあらゆることが劣化している ―――。
入梅の宵などと恰好つけたものの、所詮は残業の内に一日が終わる。
早出残業。朝の6時半に電車に飛び乗って、新宿発22時の特急で帰宅する。
そんな日々の中で失うものと得るものがあるとすれば、
出口のない徒労とパソコンを開く時のささやかな安堵か。
明日の天気はどうだろう。
梅雨入りの最中に天気を案じても仕方ないが、
雨なら雨を受け入れて生き残るべしか。


2018.06.05(火) 弱虎、交流戦1勝6敗

それでも「交流戦、みんなで負ければ怖くない」てか。
借金を背負いながらも何故だかAクラスにいる。
今夜もオリックス相手に一点差負け。一体、甲子園でいくつ負けるのか。
監督が悪いのか、コーチが無能なのか、選手がダメなのか。
多分、要因は全部なのだろうが、若手がレギュラーに定着しないのはあまりに歯痒い。
ただ昔と違って若手はみんな猛練習に励んでいるのだという。
ぽっと出の若手を寄ってたかってダメにする阪神病にはかかっていないのは救い。
努力は報われるものではなく、自分で努力に報いねばならぬのだ。


2018.06.04(月) 栃ノ心、大関へ

栃ノ心と魁星、碧山は私の中では巨漢外国出身力士としてセットだった。
いつも誰だっけ?と取組みの彩り程度の期待で眺めていたのだが、
この機会に整理し、確認しておきたい。
栃ノ心(30)=ジョージア出身、春日野部屋、177㎏。大関。
魁星(31)=ブラジル出身、友綱部屋、205㎏。前頭筆頭。
碧山(31)=ブルガリア出身。春日野部屋、188㎏、前頭13枚目。
さて、新大関の栃ノ心。三役経験者が怪我で幕下まで陥落していた苦労人だ。
大関伝達式の口上が小難しい四字熟語ではなく、かえって人柄が出て新鮮だった。
「親方の教えを守り、力士の手本となるように稽古に精進します」。
これはぜひ応援しなければならない。


2018.06.03(日) 『万引き家族』先行上映

待ちに待った『万引き家族』、先行上映に行ってきた。
最初にこの映画を知ったのは2月。松岡茉優の次回予定作を検索した時だった。
もうキャスティングだけで傑作の予感がムンムン立ちのぼっているようで、
6月の封切りを楽しみにしていた。
ところがあろうことか『万引き家族』はカンヌでパルムドールを獲ってしまう。
以来、この映画の情報がどっと耳に飛び込んできた。「止めてくれ」。
予告編ですら観まいとしていたのに、とんだノイズの襲来だ。
ただカンヌのレッドカーペットを颯爽と歩く安藤サクラがあまりにも綺麗で、
その瞬間から、この映画は安藤サクラがすべてを支配しているのだと予感していた。
いや、『万引き家族』を支配し、掌握しているのは当然、是枝裕和だ。
映画はドキュメンタリスト是枝和裕の真骨頂ともいえる生々しい空気感で展開し、
根底に緊張感を孕ませつつ、どこかヌルいコミュニティを描出していく。
ふと森崎東や前田陽一が描いてきた重喜劇が頭を過ぎる瞬間があったが、
ダメで残念な奴らでも、価値観を共有しながら寄り添えば、それは「家族」だ。
正直、“好き度”からいえば『海街diary』かもしれない。
あの家族がいつまでも終わらず続いて欲しいと思ったのに対して、
『万引き家族』はどう終わるのかが早く知りたいと思った。
というより共同体がいつ失われてしまうのかハラハラしながら観ていた。
このヌルいコミュニティの共有は脆く、すぐに限界が来ることは明らかなのだが、
そういう運命すら皆が共有していたとすれば、実に馬鹿馬鹿しくも悲しいこと。
それを一筋の涙で表して見せた安藤サクラ。ゾクっとした。


2018.06.02(土) どうせなら

今日の西武戦を観に行けばよかった。
球場に出掛けること=カタルシスを得るとは限らない。
その辺が演劇やコンサートなどの他のイベントと野球の大きな違いだろう。
昨日の試合は近々メジャーに旅立つであろう菊池雄星を目に焼き付けたのと、
我らが岩貞祐太が相手投手5人を向こうに回して最後まで投げ切ったことが、
後々振り返った時のトピックスになるのかもしれない。
しかし今日の糸井嘉男の満塁ホームランが飛び出す派手な快勝の方が、
きっと西武球場前駅から中央林間駅までの3時間の帰路も気分よく過ごせただろう。
また明日の試合は藤浪晋太郎と榎田大樹の先発が発表されているが、
これも観たい。どちらも絶対に負けられない試合。
出番があるのかないのかわからない神宮のブルペンで、
黙々と肩を作っている背番号13が今も忘れられないのだ。
藤浪の復活を願ってやまないのだが、新天地で活躍する榎田の恩返しも観てみたい。
要は行くべき試合を誤ったことになるのだが、
これだけは究極の結果論。博奕みたいなものだから仕方がない。


2018.06.01(金) またも投手見殺し劇場 ~メットライフドーム

仕事を定時で切り上げ西武線に乗り込む。
ネーミング権の関係で行くたびに名称が変わる、西武ドームへ。
少しご無沙汰の4年ぶりの西武戦だ。
今夜で12回目の観戦。昭和60年の日本一決定も含めて5勝6敗。
実は大学時代、除草剤散布のバイトで杮落し前にも訪れている思い出深い球場。
……そんな昔話はどうでもいいが、相手の先発は菊池雄星。
彼のプロデビュー戦も阪神だったが、今やその存在は今や日本代表級に成長。
甲子園で深刻な貧打病を患い、ソフトバンクに3タテされての菊池は正直、キツい。
チケットは外野自由席を買っていたものの最初から勝てる気がしなかった。
こちらが植田-北條-大山-原口-糸井-中谷-ロサリオ-江越-梅野。
西武は秋山-源田-浅村-山川-メヒア-外崎-中村剛-炭谷-金子。
なにせチーム打率が2.80と2.30。
ズラリ3割打者が並ぶ西武に対し、こちらは規定打席にも到達しない選手がズラリ。
唯一の希望が菅野相手に僅差の投げ合いを制した岩貞の先発。
というより、ほぼ間違いなく岩貞ひとりにタイガースの勝機が託された試合だ。
ただ、その岩貞がカープさえ圧倒した強力打線にどこまで通用するのか興味はあった。
ところがいきなり先頭の秋山にレフトスタンドに放り込まれ、
西武線の中でスマホの中継を観ていてズッコケてしまう。
そして案の定、打てない。打席に入る前から菊池に主導権をとられている。
塁上をランナーが埋めても、バッターの方がピンチに立たされている雰囲気。
打てる気がしない。もちろん点が入る匂いもない。これで勝てるわけがない。
最大の誤算はロサリオ。鳴り物入りの獲得だったが、スランプの出口が見えてこない。
そもそも7番で、2打席で代打を送られる助っ人というのも・・・・
それでも試合は0-2。僅差だろうが大差だろうが負けは負けだが、
再三のピンチを岩貞はよく凌いだ。ある意味、岩貞は健気だった。
故障明けの菊池は6回で降板し、相手は5人の投手で完封リレーだったのに対し、
岩貞は最後までひとりで投げ切った。強力打線相手に2失点は特筆してもいい。
結局、岩貞に黒星をつけたのは西武打線ではなく、味方打線だった。
それにしても前カードのメッセンジャー、秋山に今夜の岩貞。
阪神打線の投手見殺し劇場はいつまで続くのだろう。



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