日めくり

  日めくり



2020.06.11(木) ♪ポップコーンをほおばって~

♪映画を見るなら フランス映画さ 
 若かった頃の君と僕の思い出話は 
 君が手を振り切った二十歳の時 
 埋もれ陽の道に すべては消え失せた~
文芸坐の座席に身を沈めながら甲斐バンドの名曲を思い出していた。
もちろん、ポップコーンをほおばって。
あの歌詞の君と僕はなんのフランス映画を見ていたのだろう。
これは絶対にトリュフォーかゴダールに違いない。
それもロードショー館ではなく名画座であってほしい。
フランス映画、ヌーベルバーグであっても不思議と「昭和」の匂いがする。


2020.06.10(水) さらばディスクトップパソコン

愛用していたディストップPCの調子が悪い。
いや実は一年以上前から、突然、電源が落ちることが度々あった。
それでも騙し騙し使っていたのだが、
電源落ちが頻発する事態となり、いよいよ買い替えることにした。
ただ簡単に買い替えるといいながらも、データやソフトの移行などの面倒もある。
実はiphoneの方も調子が良くない。ここでダブルの出費は痛い。
もちろんパソコンもスマホももはや生活必需品だ。
思い切らなければならないということで、ディスクトップPCに囁いてみる。
「いいか、次に電源が落ちたらオサラバだぞ」と。
思えばこのマシンとは8年付き合ってきたか。
それが長いのだか、そうでもないのかはわからない。
その愛用のマシンもデータをHDDに移す作業に不穏な空気を察したのか、
いよいよ要らなくなったと決めた途端に頑張りだす。
こういうのはパソコンに限らず家電全体にいえる不思議な現象ではある。
また故障で電気屋さんを呼ぶと動きだす。家電あるあるではないだろうか。
さてビックカメラを物色するとノートPCばかりが陳列され、
ディスクトップPCなどゲーム用として数台置かれているのみ。
ちょっと待て。ノートPCなら旅行で持ち歩く用に買ってある。
愛用している20年ものの専用机がレールのついた古いタイプで、
ノートには向かないと思い込んでいたが、
蓋を閉めたままモニターに繋げばまったく問題ない。
スペックだって8年前のディストップより高いくらいではないか。
とにもかくにも新たな十数万の出費は抑えることにした。
これでスマホの機種変を心置きなくできるというものだ。
しかし考えてみれば、この「雑途往還」にしたって、
私とPCとの二人三脚の蓄積には違いない。
一言「お疲れ様」くらいはいっておこうと、最後の電源ボタンを押してみた。


2020.06.09(火) アベノマスクと給付金申請書

実家のポストに手を突っ込んで郵便物を取ったら、
べったりナメクジがついていて思わず「ぐげぇっ」と奇声をあげてしまった。
ともあれようやくアベノマスクと給付金の申請書が届く。
職場での話題からどうも横浜市が一番遅かったのではないか。
大和市のアパートには先日届いていた。
一律配布の利点はスピード感にあると思うのだが、
最初に話を聞いてから何か月も経とうとしている。
市場で値崩れを起こしているマスク。
外出自粛要請中も連日通勤していたので満額出る給料。
ぶつくさいいながら、せかせかと申請書にボールペンを走らせるのだった。
マスクは記念にとっておくか。


2020.06.08(月) まぁとにもかくにも

全国の映画館が動き出した。
今週からぼちぼちと文芸坐に通うことになると思うが、
とにかく世界規模で、映画、演劇、ライブ、スポーツが一斉に止まる事態など、
戦争中でもなかった異常事態を経験してしまったわけだ。
その意味で2020年は忘れられない年になるのだろうが、
歴史的に2020年限定の一現象にとどめて欲しいと切に願う。


2020.06.07(日) 草臥れてんなー

今週から始まった通常勤務。
朝の5時45分に起きて6時32分の電車に乗る。
本当はもっと早く目覚めておきたいところだが、
場合によっては(ほとんどか)6時に布団から出る。
だから常に眠い。いや夜の寝つきでもたついて午前1時を過ぎてしまう。
だから常に眠い(しつこい)
つい一週間前は4時間後ろ倒しの生活で、午前3時まで起きても余裕だった。
だから昨日、今日の週末は日中でも布団が恋しく、
午後寝への欲求にまるで抗えず、大した悪循環を繰り返している。
楽しみしていた映画館の営業再開で、いよいよ映画三昧だとイキんでいたが、
あまりのかったるさに身体と心と脳がまったく使い物にならない。
今更ではあるが、要は完全に「夜型人間」なのだろう。
1992年から2003年までのビデオ屋時代。
夕刊が配達される頃に出掛けて、朝刊と一緒に帰宅する。
医学的にどうなのかわからんが、30代~40代は絶好調だった。
40になった頃「今が働き盛り」といわれ、嘘コケとは思っていたが。


2020.06.06(土) 親父と3か月ぶり

親父が横浜の瀬谷から藤沢の長後の施設に引っ越して初めての面会。
というより面会が許され、3か月ぶりに親父と会ってきた。
食が不調との話だったので覚悟はしていた。
それでも痩せさらばえ、人相がすっかり変わっていたのに絶句。
頬がすっかりこけた分だけ目がまん丸くなっている。
ヘルパーさんは「随分と可愛くなった」と笑っているが、
申し訳ないが『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムを思い出してしまった。
でも目と目があった瞬間に「おう」と反応してくれた。
コロナ禍で施設の立入り遮断中に何かあっては嫌だなと思っていたので、
本当にこの「おう」には救われた。
聞けば親父は入居して以来、スタッフさんたちに人気者なのだそうだ。
入居当初はどちらかといえば嫌われ者だと思っていたのだが、
なんと93歳にしてモテキ到来か?
もう、自分が至らない分、スタッフさんたちにお願いするしかなく、
どんなに痩せさらばえようとも、生き永らえたのは勲章だと思いたい。


2020.06.05(金) 将棋

藤井蒼太七段が史上最年少での王位戦挑戦の快挙を成し遂げたという。
で、この人のことを書こうと思うのだが、さてこの人を何と呼ぼう。
藤井蒼太君と呼ぶには存在が大きくなりすぎたし、
なによりも彼自身が「君」呼びをさせない雰囲気を醸している。
17歳の少年を「さん」付けで呼んだことがないので、違和感があり、
テレビでの受け答えを見ていると「藤井氏」でもいいのかとも思う。
実際「17歳なのに王位挑戦?それはすごい!」というより、
「へ?この人、まだ17歳なの」との驚きのほうが強い。
喋り方、佇まいがどう見ても老成している。
早熟天才のキラキラしたイメージや初々しさはほぼ皆無。
それもベテラン職人の不動の身のこなしではなく、
どちらかといえば地方の営業所の所長さんって感じではないか。
そんな藤井蒼太像を作り上げたものは将棋そのものだろうが、
実はこんな感じの奴はクラスに必ずいた。
そうだ、こんな感じの奴が休憩中や昼休みに将棋を指していた。
私は子供のころ、親父に駒の並べ方を教わった程度で、もちろん弱い。
弱すぎて将棋がクラスで流行ることを苦々しくも思っていた。
だからプロレスごっこで、将棋を指している一群めがけてダイブする。
そして基盤をひっくり返しては「悪りぃ悪りぃ」と笑っていた。
今思えば対座しての一対一の勝負が怖かったのかもしれない。
坂田三吉にはなれないがタイガー・ジェット・シンにはなれた。
・・・・そんな余談はともかく。
藤井蒼太七段がしんどいのは格上相手に勝つことを常に期待されていること。
期待も数が集まれば義務となり宿命となる。
17歳の少年に日本中が無責任な期待を浴びせ、勝負人生を負わせていく。
飄々としたボキャブラリーは大人顔負けだが、大丈夫なのかとも案じてしまう。
自分が17歳の時は、いかに素人童貞を捨てるかしか考えていなかったもの。


2020.06.04(木) コロナ疲れか

コロナ疲れ=自粛疲れ。ということだろうが、
6月に入ってからコロナの話題自体に疲れてきた。
ネットの記事にコロナの文字を見つけても読む気になれず、
「コロナ?もういいよ」という具合。
緊急事態宣言が解除され、世の中が一気に活性化したわけでなく、
街ゆく人たちがハレの気分になっているわけもない。
一日の感染者数に一喜一憂したところで、検査数の分母がバラバラなら、
5人だろうが30人だろうが大した意味がないこともわかってしまった。
日増しに暑くなってきて、マスクも汗でびしゃびしゃで気持ち悪いし、
マスク50枚入りの箱が1700円で売られていても欲しいとも思わない。
そんな中、自宅の郵便受けにマスクが届いていた。
もう6月だぜ。植木等じゃないけど「お呼びでない」よ。
もはやこのマスク、日本のダメな政府とダメな行政の象徴になったか。
それにしても疲れる。


2020.06.03(水) 遥かなり

実はこの人のことは結構好きなのだが、
ジェーン・スー女史が「相鉄瓦版」で語る記事が妙に腑に落ちた。
「女に悩みを打ち明けられると、大抵の男は結論を探そうとするけど、
女は本音で答えなんかではなく共感を求めているのだ」と。
人生60年まであと少し。男女の機微らしきものに触れておそよ40年か。
断続的な記憶の中で、相手に寄り添ったつもりで確かに結論を探し続けていた。
もう手遅れどころの話でないにしても、
いきなり彼女たちの失望のため息が聞こえてきた気がする。
あっ、中には舌打ちも・・・・
もちろんそれほどの人数ではないのだけど。


2020.06.02(火) この際、食に明け暮れる

一昨日が「ねぎし」で牛タン。昨日が「天龍」で餃子。
そして今日は「美登利寿司」。
緊急事態宣言は解除されたが、まだそこまで夜の街は賑わいを取り戻していない。
普段なら行列で「待ち」が出る人気店に行くのに千載一遇の機会ではある。
ガラガラの店内でガッツリ胃袋を満たしてやったわけだ。
まあこういう話になると結論はひとつ。
あんた、口で言うほど痩せる気ないな、ってか。


2020.06.01(月) 6月ってどうなんだろ

今年に限っては神様たちにも県を跨ぐ出雲旅行は自粛してもらわねば。
と、うまいこと書いたなと思ったが違和感。
・・・・神無月は10月だったか。6月は水無月だった。
田んぼに水を持っていかれるから水無月というのだったか。
うーん、6月ってどうにも「ぱっ」としないイメージだ。
梅雨になる。ナメクジが出る。傘を失くす。祝日がない。
59年間生きてきて、6月に何かあった思い出は皆無だ。
不思議なことに6月が誕生日の人もたった一人しか知らない。
しかも直接会ったことがない人だ。
この齢になると、忘れられない出来事に悪いことが多い。
ならば大した印象がないまま平穏無事に過ぎてもらうに越したことはない。
いやこのご時世で平穏無事に過ごせることが素晴らしいのか。




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